
「山形から新しい国づくり人づくり」
≪やまがた商い寄席 第拾参回≫
噺 家 : 結城 章夫 氏
・前山型大学学長
・公益財団法人 山形県産業技術振興機構理事長
・国立研究開発法人 科学技術振興機構上席フェロー
演 目 : 山形から新しい 国づくりひとづくり
「山形には伝統、文化、教養など強いものがある、
力のある企業もある。
強みを活かして山形から日本を変えよう!!」
山形県を有機エレクトロニクス研究開発の拠点に育てた結城 章夫前山型大学学長が、今度は山形県産業技術振興機構理事長として、県内企業の技術支援に取り組み、新産業創出を目指している。
多くの県内企業訪問を通じて感じたことなどを盛り込んでご講演頂きます。

開催日:平成27年8月4日(火) 18:00~20:00
会 場:山形大学工学部百周年記念会館 セミナールーム
主 催:山形大学国際事業化研究センター
財団法人 山形大学産業研究所
≪山形からの新しい国づくり人づくり≫
1.これからの日本は、「ソフトパワー大国」を目指そう
CF:
「ソフトパワー」:相手を惹きつけ、魅了させる柔らかい力、
文化・芸術、学術・科学技術などの魅力などに対する支持や理解、共感を得ることにより、国際社会からの信頼や、発言力を獲得し得る力のことである。
「ハードパワー」:国家が持つ軍事力・経済力などの強制力
◆ 21世紀のこれからの時代、豊かな教養と人徳を備えた人が集まって美しい自然環境に恵まれた暮らしやすい社会を構築し、憧れ、尊敬され、住みたい国を目指しましょう
2.新しい教育基本法で(平成18年国会で成立)定められた新たな教育目標
◆ 豊かな情操と道徳心を培う
◆ 正義と責任を重んずる態度を養う
◆ 自律の精神を養う
◆ 公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画する態度を養う
◆ 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する態度を養う
3.これからの教育で大事なこと:人間力の育成
◇ 頭脳を鍛える知育、
心を磨く徳育、
体を鍛え健康を維持する体育
をバランスよく育成する。
◇ 「生きる力」を育てる
◇ 日本人としてのアイデンティティを確立する
・異文化に接するには、自分は何者か?を明確にしなければならない
4.豊かなソフトパワーで山形から日本を変える
≪山形県のものづくり産業の振興を目指して≫
1.県内企業40数社を訪問して学んだこと
◆ 技術力が高く国内外市場で一定のシェアを
確保している元気な優良企業が多数存在
◆ 航空機や医療機器など、
今後の成長分野への進出に
挑戦している様子が伺え、心強く思う
2.山形県産業技術振興機構の理事長に就任して

◆ 山形県のものづくり企業を技術面及び
人材面で支援するための県の機関
◆ 職員40名、年間予算約8億円の公益財団法人
◆ やまがた地域産業応援基金による
助成金交付事業
・ 事業の2/3を補助、1億2千万円/年間
・ 今年度は47件応募で31件を採択
◆ 取り組む2つの重点事項
・ 有機EL照明の用途開拓と市場拡大
・ 機構と山形大学との連携の強化
3.山形県のものづくり産業のこれから
◇ 山形県策定の「山形県産業振興ビジョン」&
「山形県ものづくり技術振興戦略」が基本的政策枠組み
◇ 6つの成長分野
◇ 2つの先端分野
① 山形大学工学部の研究を基盤にした有機エレクトロニクス産業
② 慶応大学先端生命科学研究所のバイオテクノロジー関連産業