【ある平和】
平和を守るという場合、平和というものは日本人にとって現状であり、外部の変化と無関係に現状が維持できると考え、現状維持を平和を守ることと考える。
【作る平和】
ヨーロッパ人のように外部に向かい、内部を守るという形になると、平和というものは外部の状況変化に応じ、主体的に外に働きかけることではじめて守れると考える。
平和はあるものでなくして、たえざる建設を要するものであるという感覚にどうしてもなる。
講談社現代新書 日本人の意識構造 会田雄次著より、
【2011.8.31】
~危機の際のトップのリーダーシップ~
《上杉鷹山公の胸像》

危機のときにリーダーが力を発揮するというのはとんでもない。
平常時にどんなリーダーであったかが危機のときにははっきりするということだ。
現場の状況が分からなければトップといえども指揮のしようがない。日ごろから現場を信じ、彼らのやることを認める体制ができていれば、命令しなくとも現場が見事に対処するものだ。
日本経済新聞2011年(平成23年)「大震災日本を立て直す」5.三村明夫 新日本製鉄会長談より