◇ 政治とは、一見高尚に見えるイデオロギーや他の諸々の主義主張とは違って、実に簡単な原理に立つものなのだ。つまり、自分たちの持てる力を最大限に活用した場合に成功する、という原理だけである。
政治とは、
「自分たちの持てる力を最大限に活用した場合に成功する」、
という原理
◇ 明治維新が成功したのは、維新の志士たちも反対側にいた勝海舟もイデオロギー不在であったからだと、私は思っている。それはそうでしょう。昨日まで攘夷と叫んでいたのが一転して開国になったのだから、終始一貫ということならば彼らの多くが落第である。
◇ イデオロギーは、人々を分裂させるが、危機意識は団結させるのだから。
塩野七生著 日本人へ・百二十四 「ラスト・チャンス」
文芸春秋2013年9月号より引用
以下、2011.11.9 ブログより
<政治が担う役割>
「国を開かないでどうする」
日本経済新聞2011.11.8(火)論説委員長 芦川洋一氏の論説より
政治が担うのは、相対立する利害を調整し、世の中をひとつにまとめていく役割だ。その判断をきちんとできるのが政治指導者のはずだ。
現実をしっかり見ながら、将来の国のかたちを見据え、決断し、説得し、実行する。判断の物差しは「現在最適」でなく「将来最適」である。その可否をさばくのが、歴史の法廷だ。
以下、2013.8.24ブログより
【グローバリゼーションとはアメリカ化である】


作家故井上ひさし氏は、「グローバリゼーションとはアメリカ化である」と看破される。
グローバリズムは、世界を一つの大きな共同体にしようという主義。思想や行動を世界中に広げるときの、その主体者は誰か。アメリカです。だから、グローバリゼーションとはアメリカ化である。